BEAUTY SKIN CARE COLUMN 美容家のスキンケアコラム

美容ジャーナリスト 倉田真由美さん 編

Vol.4

不要なものを捨て去ることで、新しい肌の未来が見えてきます

老化とは滞ること! もちろん肌のお話です

老化とは滞ることだ、というのが、私の持論です。たとえば肌の新陳代謝。一般的に、肌は28日程度で生まれ変わるとされていますが、40代以降になるとその二倍以上もかかるという説も。ひとたび肌があれてしまうと、なかなか治らないのはそのためだったのです。また、水分の代謝が悪くなってむくみやすくなったり、脂肪の代謝が低下して太りやすくなったり……。若いときには当たり前のようにできていた、「不要なものを排出し、新しいものをつくりだす」という働きが、疎かになってしまうのが、残念ながら年をとるということなのです。
 だからこそ、努めて滞りを防ぐことが大切です。緩慢になった新陳代謝のリズムを整え直すように、不要となった角質をすみやかに取り去るようにしましょう。特別な角質ケアなどしなくても、毎日の洗顔でできるものなら手軽で簡単です。

おしゃべりな肌は美しい、という事実

いちばん外側にある角質。その内側で、レンガの壁のように細胞が積み重なっている表皮。スプリングのようにそれらを支えている真皮。私たちの肌は、大きく分けて三つの層でできています。クッションと同様、内側がふっくらとして、外側はしなやかでなめらか、というのが理想です。しかし、年を重ねてくると、内側が痩せてスカスカになり、外側は分厚くごわごわとした状態になりがち。ずうずうしさやふてぶてしさを表す「面の皮が厚くなる」という慣用句がありますが、状況的には、それに近い状態でしょうか?
 実は私たちの肌は、角質と表皮、真皮など、それぞれが相互にきちんと情報を交換していると、肌の働きもきちんと行われます。加齢により、その交信が途絶えがちになると、代謝や修復、再生などが行われにくくなってしまうのです。  不要な角質を取り去るケアは、寡黙になった肌に、小気味いい刺激を与え、再び“おしゃべりな肌”になるように促すようなもの。美しく若々しい肌をつくるためのスイッチを入れる作業でもあるのです。

“こつこつケア”を続けることが、美肌づくりの極意

少し前のことですが、角質を溶かして取り去るケミカルピーリングという手法が流行したことがありました。クリニックで行うもの、自宅でできるものなどあり、即効的に肌がつるつるになることから、女性たちはこぞって手をだしました。けれど、中には正しい使用法を守らず、やりすぎてしまったがゆえ、トラブルを招いてしまった人もいました。程よい刺激は、新陳代謝を整えることにつながりますが、強すぎる刺激は逆効果。これと同じことが、マッサージやマスクといったスペシャルケアにもいえます。
 “やりすぎ”にならない程度に、程よく角質を取り去る洗顔は、もしかしたらちょっと手ぬるく感じられるかもしれません。でも、ラジオ体操のように、カラダに負担をかけることなく、誰もが安心して肌の(?)健康づくりを目ざすことができます。毎日こつこつお掃除をするように、毎日こつこつお手入れをして、滞りを防ぐーー。それに勝る美容法はない、というのが、私の結論です。

PROFILE

美容ジャーナリスト 倉田真由美さん

30年以上のキャリアを持つ美容ジャーナリストの草分け的存在。
女性誌の美容ページや新聞、PR誌などで執筆する他、
美容をテーマにしたトークショーを行うなど、幅広い分野で活躍中。

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