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長男のアトピーは、 母親の食生活が原因だった!
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子育てが落ち着いた後、 「食」について徹底的に学んだそうですね。
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長男のアトピーと向き合いながら、「私だけ、なぜこんなに大変な思いをしなければならないのだろう?」という疑問が常にありました。二人の子どもの子育てが落ち着き、自分の時間ができるようになったので、大学の公開講習に通って食に関する勉強を始めたんです。
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そんな時、現代の日本の食とその裏事情を丹念に取材し、西日本新聞で『食卓の向こう側』という連載を担当されていた記者の講演を聞く機会がありました。その講演で聞いた水俣病の話に衝撃を受けたのです。
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水俣病の人たちを追跡調査したところ、罹患が多かった地域でも妊産婦だけが水俣病を発病しなかった。その理由は、お母さんのからだの中の毒素を、赤ちゃんが吸収して生まれてきたからだというのです。生まれてきた赤ちゃんは、生まれながらに全員重度の水俣病に罹患していて長生きできなかったそうです。その事実を知ったとき、「長男のアレルギーは、私が原因だった」と気づきました。
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子どもが生まれると初乳を与えますが、長男はそれを全部吐いて飲みませんでした。でも、ミルクを与えるとゴクゴク飲む。母乳を飲まそうとすると、拒絶反応を起こすので、長男は1度も私の母乳を飲むことはありませんでした。
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何故、母乳を飲まなかったのか? それは私の生活習慣に原因があったのです。若い時、アパレル業界で仕事をしていたんですが、毎日忙しくて1日3箱くらいタバコを吸っていました。家の冷蔵庫にはコーラがずらっと並んでいた。不規則な生活で食事はファストフードや外食、体調が悪い時はビタミン剤を飲んで、その場をしのぎました。当時はそれが特異な生活だなんて、少しも思っていなかったのです。
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そんな生活を続けるうちに、私の体内には化学物質がたっぷり蓄積していたのでしょう。化学物質(合成添加物)はからだに必要ない物、つまりほぼ毒素です。毒性のあるものを人は「苦み」と感じます。恐らく、私の母乳は苦かったのだと思います。だから長男は「こんなもの飲んでたまるか!」と必死で吐いていたんです。
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長男は私のからだのなかの毒素をたっぷり吸収して生まれてきたので、生まれたその日から下痢、皮膚の炎症、涙で毒を排泄しようとしていたのでしょう。夜泣きがすごかったのも、それが原因だったのだと思います。
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「母親の食生活が子どものからだを作る」ということを若い時に知っていたら…。ひとりでも多くの女性に食生活の大切さを知ってほしい。その思いが「味育教育」を始めるきっかけとなりました。
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