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「むくみ」と水の関係
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ーー 「むくみ」が気になるため、水を飲む量を少なめにしている女性もいます。
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むくみと水の摂取量はほとんど関係ありません。むくみやすい人は、動いていないことが多いように感じます。「むくみ」とは、細胞と細胞の間にある組織液(間質液)が増えすぎた状態のことをいいます。組織液のもととなっているのは、血管からもれ出した体液であり、血管の外に栄養や免疫細胞を運搬するのも体液を介して行われます。血管内外の水分のやり取りは1日20リットル近くの水が必要と考えられており、このうちの約2リットルは老廃物や菌・ウィルスなどを回収してリンパ管に流れ込みます。
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リンパ管は自動で動くことができませんので、リンパ管にスムーズに水を流すためには筋肉を動かす必要があります。デスクワークなどで長時間同じ態勢のまま動かなければ、リンパに流れるはずの水が体内に放置されたままの状態になってしまうため、むくみが出てしまうのです。
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もう一つ女性に見られやすい原因がたんぱく質不足です。血管のなかの水分をコントロールしているのは、アルブミンと呼ばれるたんぱく質の一種。血管中のアルブミンが不足すると血管のなかと外の水分調整ができなくなります。日常的にむくみが気になる場合は、摂る水分の量を気にするよりも食生活を見直した方が良いかもしれません。
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ーー 朝起きた時、顔がむくむのも同じ理由ですか?
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朝起きた時の顔のむくみは、前の晩の食事やアルコール摂取量が影響していることが多いですね。私たちのからだは血中の塩分やアルコール濃度が濃くなりすぎると、体内に水分を溜め込んで薄めようとします。それがむくみの原因ですが、腎臓が正常に機能している方ならば時間がたてばむくみはとれてきます。
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