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台所を居心地の良い場所にする
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―― 食事をつくる台所の環境も大切なのでしょうか?
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台所の乱れは、家庭の乱れにつながると思っています。台所にいるだけでつらいと思う人の台所は、雑然としている場合が多いようです。けんかを繰り返すお宅は、台所でもめると良く聞きます。
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「開運は縁を巡らせること」とお話ししましたが、モノがごちゃごちゃ置いてある台所には気が滞り、不運のもととなる邪気が発生します。そう考えると台所も巡りの良い場所にしておくのが理想的ですよね。私はお客さまから開運ごはんについて質問をされる時、「台所を神社のように掃除して清めてください」とお伝えしています。
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格式のある神社は、掃除が行き届いていて不要なものがありません。神社は水、火、風の力でお清めをしますが、台所も同じです。料理を作るときには水と火が必要で、換気をするには風が必要です。「台所は自分にとっての聖域だな」「居心地の良い場所だな」と思いながらシンクの掃除をしたり、ふれたりしてください。それだけで、気持ちが変わりますし、食事を作るときの向き合い方が変わっていきます。
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台所が居心地の良い場所になると、食材にもその気持ちが伝わっておいしい料理ができるようになります。余談になりますが、喧嘩をしながらお味噌を作ると不味くなるそうです。ある味噌屋ではご夫婦が夫婦喧嘩をしながらお味噌を作ると、不思議なことにそのお味噌にカビが生えたり、出来が悪くなったりするため、その店のお味噌のパッケージには「このお味噌の前で喧嘩をしないでください」と書かれています。
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食材も生きていて、作る人の手から良い気持ちが伝わればおいしくなり、負の感情が伝われば不味くなるということが良くわかるエピソードですね。
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