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床掃除の順番も大切です。ほこりが少ない中央から掃除をして、最後に隅を掃除しましょう。時間がない時は、隅だけ掃除をしておけば効率的にアレルゲンの量を減らせます。
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―― 壁掃除の頻度は? 高さはどのくらいまで拭いたらいいですか?
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壁掃除は1週間に1回程度で良いと思います。ほこりは比較的重さがあり低い位置に付きやすいため、人が手で触れるくらいの高さ、150cmより下くらいの場所を拭けば、十分アレルゲンを減らせます。
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消毒は「汚れを減らしてから」が基本です
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冬場はインフルエンザなどに感染しやすく、消毒への意識が高まる時期ですから部屋の消毒をする機会が増えると思います。その場合、汚れを減らす前に消毒をするのは厳禁です。必ず、乾拭きをして見えないほこりや汚れを減らしてから消毒をしましょう。アルコール消毒液や除菌剤には、汚れを落とす効果がありません。アルコールは脂・油を溶かす特性があるため、汚れを減らす前にアルコールを使用すると、ほこり、細菌、ウイルスなどが脂・油に混ざりあって増えてしまい、消毒の効果が薄れてしまいます。
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―― アレルゲンを減らすために、どんな掃除道具を使ったらいいですか?
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壁や隅の掃除は乾拭きで行うのが基本ですから、布の雑巾やクロス、キッチンペーパーなど、拭けるものならどんな道具でも結構です。ただし、性能が良いものを選んだ方が効率が良いですし、掃除の頻度が少なくすみます。
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繊維の太さと汚れの粒子は比例関係にありますので、布の雑巾やクロスを使う場合はできるだけ繊維が細いものを選んでください。ちなみに、綿は繊維が太く、目に見えないくらい小さなウイルスや細菌を拭き取るのには向いていません。
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床用のフローリングワイパーを使う場合は、シート選びが大切です。効率よく掃除をしたいなら、細かな繊維が立体構造になっていて髪の毛やほこり、目に見えないミクロの汚れまでしっかり絡め取ることができるものを選びましょう。安価なシートはただの紙ということが多く、細かな汚れやほこりまでは取り切れない場合があります。
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汚れが取れにくいものを使い続ければ、アレルゲンは溜まり続けていきます。掃除の頻度や時間を短縮したいのならば、価格が高くても性能が良い製品を選ぶことをおすすめします。
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―― 掃除する時間もポイントなのでしょうか?
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大きなほこりや汚れは、気づいた時にすぐ拭き取った方が良いですが、目に見えない小さなほこりを取る掃除は、ほこりが多い寝室以外は、朝一番に行うのがおすすめです。ほこりは人が歩くと舞い上がるため、日中や夜に掃除をしても無駄になってしまいます。寝静まって人が動かなくなれば重力で下に落ちてきますので、朝、できるだけ人が活動する前に静かに拭き取りましょう。
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