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- 宇野ナミコさん編 vol.2 一生を通じてつきあえる“デリケートゾーンケア”
美容ジャーナリスト 宇野ナミコさん 編
一生を通じてつきあえる
“デリケートゾーンケア”
かゆみを引き起こすカンジダ膣炎は女性の5人に1人が経験しています。生理周期に伴うムレや臭いなど、女性にとって悩みがつきないデリケートゾーンのお手入れ問題。デリケートな部分のお手入れだけにとどまらない、デリケートゾーン用の洗浄料についてのお話です。
人には話しにくいけど、実は多くの女性が感じていること
最近ドラッグストアなどで、ボディケア製品の一角に〝デリケートゾーンケア〟のコーナーを見かけるようになりました。「ああ、良い時代になったな」と、しみじみ感じます。
デリケートゾーンのお悩みは、なかなか人と話す機会も少ないはず。でも潜在的には、〝多くの女性が気になっていたこと〟ではないかと思うのです。
女性のデリケートゾーンは、体の構造上湿度が高く、ムレやすい傾向があります。日々のおりものに加え、季節や体調によって、臭いが気になることも…。特に月に1度の生理の期間は、不快感を経験した方も、少なくないのではないでしょうか。
デリケートなエリアだからお手入れにも気配りが必要
腟内には複数の常在菌が存在し、乳酸菌などの善玉菌は、腟内の環境を守る役割を担っています。しかし免疫力が低下すると、悪玉菌の勢力が拡大してしまうそう。その代表例が、カビの一種であるカンジダ菌です。かゆみを引き起こすカンジダ腟炎は、なんと女性の5人に1人が経験するというデータも。忙しい現代女性にとって、決して珍しいことではないんですね。
そんな悪玉菌が悪さをしないように、デリケートゾーンは〝清潔に保つこと〟が大切です。仕事で実際にいくつかデリケートゾーン用洗浄料を使ってみると、テクスチャーに適度な粘度があったり、ふわふわの泡だったりして、繊細なエリアをすみずみまでソフトに洗える工夫がなされています。さらに、殺菌作用に優れた成分や抗真菌成分を配合したものも。あくまで個人的な感想ですが、使っている間は、生理期間の不快感が軽減した感じがします。
人生のさまざまな場面で女性に寄り添う存在
たまたま同世代の友人にこの話しをすると、「そういうものがずっと欲しかった」「思春期で部活をしている娘にすすめたいわ」と、みんな興味津々。友人の1人は「介護中の母の入浴に使ってみたい」と話していました。長期間布団の中で過ごすと、ムレや雑菌による肌トラブルが気になるそうで、「デリケートな部分に使えるなら、全身の洗浄にも使えるんじゃないかしら」と。
そのひと言に、ハッとしたのです。確かにデリケートゾーン用の洗浄料は、全身に使えるものが多く、「そういう意味では、お子さんからお年寄りまで、女性の一生を通してつきあえる製品でもあるんだな」と、改めて気づかされた次第です。
デリケートな部分への配慮と、殺菌作用を両立したデリケートゾーンケア。女性のライフステージに添って、きっと色々な場面で、自身はもちろん、家族も支えてくれるのではないかと思います。
PROFILE
美容ジャーナリスト 宇野ナミコさん
日本大学芸術学部卒。女性誌の美容班アシスタントを経て独立。
ライター歴23年。女性誌やWEB、広告媒体で美容記事を執筆中。
スキンケアを中心に、ヘアケア、メイクアップ、美容医療からオーガニックまで
幅広い分野を担当し、丁寧な取材を元にした分かりやすい文章に定評がある。
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